松島の牡蠣が当たるというデマの拡散が問題となっている。
最近の牡蠣小屋フィーバーでは
ルールを守らず牡蠣を食べる観光客による
食中毒が増加している。
その影響もあって
ノロウイルスに感染する事故での入院患者が増えている。
生牡蠣時は何故あたる!?の食中毒に対する知識、
牡蠣の美味しい食べ方!をプロの料理人がおすすめのレシピと
安全な調理方法を紹介する。
松島の牡蠣はあたる?牡蠣小屋フィーバーで食中毒の増加を徹底検証!
日本三景で有名な宮城県松島は
カキの養殖も盛んにおこなわれており
日本有数の牡蠣の産地としても有名だ。
松島には毎年10月から3月の
牡蠣のシーズンになると新鮮な牡蠣を求めて
全国各地から観光客が訪れる。
近年は観光客誘致に向けた取り組みも盛んにおこなわれており、
新鮮の牡蠣の食べ放題で牡蠣小屋フィーバーが巻き起こっている。
バーベキュースタイルで新鮮な牡蠣をいただけるとあって
若者を中心に人気を博しており、なかには
数日前から予約をしなければならない人気の牡蠣小屋もある。
しかし、ルールを守らずに牡蠣を食べる観光客による
食中毒が増えており、地元関係者は
インターネット上で牡蠣小屋フィーバーと
食中毒に乗じたデマの拡散に頭を悩ませている。
食中毒の増加の対策として松島の観光協会は、
牡蠣小屋に対してテーブルにタイマーを設置するように要請。
牡蠣をしっかりと過熱してから食べることで
食中毒防止をはかっている。
牡蠣の代表的な食中毒として
ノロウイルスによる感染症があげられるが、
85度以上で90秒加熱すれば死滅してしまう。
牡蠣小屋では観光客に対して
3分以上の過熱を義務付けており、
食中毒による事故の防止に目を光らせている。
ノロウイルスによる事故…重症者の入院も
毎年牡蠣のシーズンになると
決まって紙面を騒がせるノロウイルスによる食中毒。
人の腸内で増殖して、
嘔吐、下痢、腹痛などを起こし
最悪の場合死亡するケースもある。
松島観光協会では地元自治体、病院などとも連携して
観光客がノロウイルス感染に感染した場合の
対策とその予防に取り組み、
安全でおいしい松島の牡蠣の全国へのアピールを続けている。
生牡蠣は何故あたる!?牡蠣の美味しい食べ方!プロがおすすめするレシピと調理方法を紹介!
そもそも生牡蠣は何故あたりやすいのか?
牡蠣は海水に生息するプランクトンを食べるが、
プランクトンを食べるときに
海中に含まれるウイルスを一緒に摂取してしまうことがある。
それを繰り返すうちに体内にウイルスが蓄積されていく。
ウイルスが蓄積された牡蠣を
生で食べることによって腸内でウイルスが増殖して
食中毒が発生するというわけだ。
安全に美味しく生牡蠣を食べるためのレシピと調理方法
牡蠣の生食での100%の食中毒予防は不可能!!
生牡蠣を食べる際の食中毒予防に関しての安全対策だが、
残念ながら牡蠣の生食で
100%ウイルスによる食中毒を予防することは不可能だ。
食中毒は牡蠣が体内にウイルスを蓄積してしまっているので、
牡蠣を加熱してウイルスを死滅させる以外に方法はない。
しかし、最近では養殖技術の向上により
滅菌海水を利用した輸送を行う業者もあるなど
徹底した品質管理で消費者の安全と信頼に努めている。
カンタン生牡蠣を使ったプロ直伝ワンランク上のレシピ!!
生牡蠣のメキシカンカルパッチョ
1.生牡蠣を真水でぬめりが取れるまでていねいに洗い、
ザルで水気を切る
2.オリーブオイル大さじ4、ライム(なければレモン)10ml、
ニンニクすりおろし小さじ1/2、塩、コショウ
をあわせたカルパッチョのたれを作り、
皿に盛った生牡蠣の受けからかける。
3.玉ねぎ1/4、トマト1個を小さい角切りにして
牡蠣の上から彩りよく散らす。
4.細かく切ったパクチー
(なければイタリアンパセリ)を上から散らす。
5.お好みで乾燥オレガノや青唐辛子のスライスをのせてできあがり。
まとめ
・松島の牡蠣があたるはデマ。
・ノロウイルスによる食中毒は、
カキの中に蓄積されたウイルスが
人の腸内で増殖することで発生する。
・ノロウイルスは85度で90秒間加熱することで
死滅させられる。
・松島の牡蠣小屋では食中毒対策として、
テーブルにタイマーを設置して
牡蠣の加熱時間を計るようにしている
・松島では観光局、自治体、病院が連携して
ノロウイルス対策に取り組んでいる。
・牡蠣の生食で100%食中毒を予防することは不可能。
・牡蠣の生食の食中毒対策は真水で牡蠣をよく洗うことと、調理前の手洗いの徹底。